HALEKULANI

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Category:マーケティング

商品の選ばれ方はくじ引きと同じ

ハレクラニフィルはお酒好きが多く、週に1度はみんなで飲みに行きます。(コロナ禍の前の話です。)

飲みに行くお店は、会社のある桜新町か用賀のお肉系です。

焼き鳥「なもと」、焼き肉「もつ山」、鉄板もんじゃ「古山」、大衆肉割烹「三つ星」。
大体この4店舗に下記の頻度でお世話になっています。

「なもと」月2回。
「もつ山」月1回。
「古山」 2ヶ月に1回。
「三つ星」2ヶ月に1回。

ほかにも桜新町界隈でいろんなお店に行きましたが、その経験からこのお店なら行きたいと思う候補が4店舗あるということです。

これらの候補となるいくつかのお店(ブランド)の組み合わせを、マーケティング用語で「Evoked Set(エボークドセット)」と呼びます。

この4つのお店のまとまり(エボークドセット)の中から、その時々で行くお店をランダムに選んでいるのです。
その確率は、
「なもと」50%、「もつ山」25%、「古山」12.5%、「三ツ星」12.5%。

消費者は誰しも「エボークドセット」を持っていて、確率に沿ってランダムにブランドを選んでいるのです。

ではこの確率を決めるものは何か。

ユニバーサルスタジオ・ジャパンをV字回復させた日本のトップマーケター森岡毅氏は自身の著書『確率思考の戦略論』においてこう述べています。

消費者の「エポークドセット」に入り、さらにその確率を高めるものは、
「プレファレンス=好み」、だと。

広告賞を多数受賞しているクリエイティブディレクター小霜和也氏は自身の著書
『ここらで広告コピーの本当の話をします。』で「ブランドとは心地良い記憶」と述べています。

ターゲットとなる消費者からたくさんのプレファレンスを獲得して、ブランドとしての心地良い記憶をつくれるかが極めて重要なのです。

料理が美味しい、ドリンクが美味しい、スタッフの笑顔が素敵、リーズナブル。

これらがプレファランスとなって、ハレクラニフィルの行きたいお店エポークドセットになっているのです。