質問:
ぼくはことし新卒で
某映像制作会社に入社した者ですが、
学生の頃から読書が苦手です。
いままでいくつか名作と呼ばれるものを
読んでみたりしましたが、
どうにも退屈で、苦痛でしかなかったです。
やはり本は読まなきゃダメでしょうか?
こんなぼくにおすすめの本はあるでしょうか?
回答:
結論からいうと
無理に読書する必要はありません。
読書は苦行ではないので…。
一方、あなたは、いままでにいわゆる
「名作」に挫折したとのことですが、
これはごく正しい反応といえます。
「名作」や「文豪」はマジックワードの一種で、
すべての人にとって
面白さを担保するものではないからです。
本なんか読まなくても生きていけます。
しかし、いい仕事をしているクリエイティブの人は、
たいてい読書好きであるのも事実(筆者の経験測)。
なぜでしょう?
それは、実際にいろんな本の世界を
旅してみるとわかるはずです。
その第一歩としてあなたにおすすめするのは、
トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の仲間たち』
(講談社文庫・講談社青い鳥文庫)です。
あのムーミンのシリーズなので
キャラクターになじみがあるから読みやすい。
シリーズ中唯一の短編集なので
一話ずつ読み進められる。
どの話もアイデアが素晴らしいです。
おとなになったいまこそ、
秋の夜長にゆっくり読んでみてください。