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Category:マーケティング

消費者インサイトを読む


人間は誰しも、無意識に抱いている本音や感情があります。
それが、インサイトです。

人間の行動の90%以上が無意識によるものです。
だからこそ、このインサイトを読むことがとても重要です。
消費者すら気づいていない、言葉にできていないような想いまで深堀しなければ、
お金をかけた広告キャンペーンも効果の実らない薄い戦略になってしまうからです。

ある定食チェーンは、消費者インサイトを読み、これまでにない客層の取りこみに成功しました。

この定食チェーンが新たな顧客開拓としてターゲットにしたのが女性客でした。
まず、女性客の「1人での外食は苦手」という気持ちに着目し、あらゆる調査を行ったうえで、ある仮説をたてました。

女性客の多くは、「1人での外食が苦手」なのではなく、「1人でお店に入るところを見られたくない」という仮説です。
女性客自身が気づいていない本音は、奥底にある見栄やプライドなのではないか、と。
これこそがインサイトです。

そこでこの仮説に基づき、ある戦略をとったのです。
それは、
飲食店としては、一見不合理ですが、地下や2階という人の目につきにくい場所に店舗を構えることにしたのです。
これこそが女性客の取り込みに成功した大きな要因になります。

もちろん、味や内装なども重要ですが、お店に入ってもらえなければ何の意味もありません。

もし、インサイトまで読んでいなかったなら、
女性ウケするよう、内装を綺麗にして、野菜を多く使ったメニューを増やしたりなどの単純なものに終わったかもしれません。

顕在ニーズだけではなく、インサイトまで読むことで、より、消費者のニーズに刺さるものになります。
表面的ではなく、深く掘ることが重要です。